〜ずっと好きだよ～俺と彼女の溺愛生活

「おかえり！」
微笑み見上げる千香子に、虎徹も微笑んだ。

「ただいま！」

「あー、風邪引くから！
着ないと！」

「だって暑いんだもん！」

「……ったく…(笑)」
苦笑いをして、ソファにかけていたTシャツと短パンを取ってきた。
そして虎徹に渡してきた。

Tシャツと短パンを着ると、千香子が「ねぇ…」と遠慮がちに見上げてきた。

「ん？」

「あ、あの…ね…？」

「うん」

「抱きついていい？」

「………え？」

「ギュッてだけ！
さ、寂しくて…その…//////」

「……/////」
(何、この…クソ可愛い千香子さん//////)

そんなの、いいに決まってる。
むしろ、ずっと抱き締めて離したくないくらいだ。

「いい……」
その時、ふと…糸岩からの返信メッセージを思い出した。

〚それと！虎徹に、良いこと教えてやるよ！
押してダメなら、引け！
千香ちゃん、びっくりするくらいに甘えてくるぞ？〛


「ごめんね、飲みすぎてさ…
もう、寝たい…」

「え……あ…そ、そっか…」
シュンとあからさまに落ち込む、千香子。

「………」
(ご、ごめんね…千香子さん！
つか…俺も、傷つく…)

拒否をしたのは自分の方なのに、傷ついている虎徹。

でも……

“千香子さんに甘えてきてもらいたい”

虎徹は傷ついた自分を払拭し「ほら、寝よ」と言った。


そしてベッドに横になってからも……

「あれ？
虎徹くん、ギュッてしてくれないの？」

毎日虎徹に抱き締められて眠りについている、千香子。
しかし今日は、虎徹が腕を伸ばしてこない。

「あ…うん…
ほんと、眠くて…
おやすみ」

虎徹はそのまま、ギュッと目を瞑った。

「おやすみ…」
千香子の小さな声が聞こえてきて、ゆっくり薄目を開けると、千香子も目を瞑っていた。

そして……
「あ…//////」
千香子が、虎徹のTシャツを握りしめていた。

「……/////」
(か、可愛い…//////)

ヤバい。
可愛すぎる。
ギュッてしてぇ。
キスしてぇ。
あーもー！！！抱きてぇよぉー！！

既に、虎徹自身が我慢できなくなっていた。


虎徹はベッドを下り、寝室を出てリビングに向かった。

そして、ソファで寝ることにしたのだった。