〜ずっと好きだよ~俺と彼女の溺愛生活
「…………ねぇ、虎徹くん」

「ん?」

「あの…もう、一回…ギュッてしたい、な…?」
窺うように見上げる、千香子。

虎徹は嬉しそうに微笑み、両手を広げた。
「うん!」

千香子も嬉しそうに微笑んで、抱きつく。

ギューーーッ!!と抱き締め合った。

幸せ………!!
虎徹と千香子は、互いに同じ想いに浸っていた。



しばらくして、デートしようということにした二人。

「虎徹くん…」
「んー?なぁに〜?」

「ちょっ…離れ、てぇ…
メイク、しずらいよ…」

カーペットに座り、メイクをしている千香子に後ろから抱きついている虎徹。

千香子にがっつり体重をかけていて、千香子は思うようにメイクが出来ない。

「………」
鏡越しに、ジッと見つめられる。

「千香子さんって…」

「んん?な、何…!?」
(え?え?でこっぱち、変?とか?)

「可愛いね」

「………」

「デコ、出してるのも可愛い」

「………」

「化粧、しなくてよくね?
可愛いし」

「……/////」

「あ…赤くなった!
可愛い〜」

「か、からかってない?」

「まさか!
本心!」

「と、とにかく!
離れて!!」

「え?やだ!
てか!家でラブラブしよ?」

「え?でも、お買い物しないと食材ないよ?」

「うーん…
明日!
明日にしよ?」

「今日は何食べるの?
びっくりするくらいに、冷蔵庫空だよ?(笑)」

「うーん…
デリバリー!」
そう言って、スマホを操作する虎徹。
そして「ほら!ピザとか?」とメニューを見せてきた。

「うん、虎徹くんが良いなら」
そう言った千香子に、虎徹は嬉しそうに笑って顔を寄せた。

「フフ…ありがと!
んー!千香子さーん!!」
チュッ!チュッと啄むキスを繰り返しながら、そのままカーペットに押し倒す。

「え……ちょっ…//////」

「千香子さん、好き!」

「うん/////」

「チョー好き!」

「うん/////」

「千香子さんの全部が欲しい」

「ん?全部?」

「うん、全部」

「うん、あげるよ」

「ほんと?」

「うん」

「全部は全部だよ?」

「うん、わかってるよ」

「もし……
俺が死ぬようなことになったら……」

「うん」

「千香子さんも連れて逝くから」

「うん」

「俺は………」

「………」


「“兄貴とは違うから”―――――――」

そう言って、千香子の口唇を奪った。
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