〜ずっと好きだよ~俺と彼女の溺愛生活
「―――――もうそろそろ解散しよ〜!」

片付けて、帰宅する社員、二次会に行こうと話してる社員で賑やかだ。

「虎徹ー、千香ちゃん!
二次会行かね?
飲み直そってことになってさ!」

「千香子さん、どうする?」

「あ、あのね!
私、井野さん達……」
「俺的には、千香子さんと二人になり……」
「千香ちゃん、二次会行こうよ!」

千香子に被せるように虎徹が、虎徹に被せるように糸岩が割って入ってきた。

「え?」

「は?
ちょっ…ノブさん!
千香子さん、帰ろ?
家でラブラブしよ?」

「千香ちゃん、たまには飲みに行こうよ!
ね?
昔話でもしよ〜?」

虎徹と糸岩に、両側から顔を覗き込まれる。
「……/////」
(イケメンのオンパレード…///////)

「千香子さん!」
「千香ちゃん!」

「あ…//////」

「千香子さん、帰ろ?」
「千香ちゃん、行こ?」

「私…」

「「ん?」」

「井野さん達と、お茶しようかなぁと…」

「「はぁ!!?なんでだよ!!?」」

「あ…いや…」

そこに「千香子さーん!行きましょー?」
と井野の呼び声が響いた。

「あ!はい!
虎徹くん、ノブくんと飲みに行っておいで?」
背伸びをして頭をポンポンと撫で、井野の所へ行ってしまった。

その後ろ姿を見ながら、虎徹と糸岩が言う。
「ノブさん。俺、二次会パス!」
「あぁ。
行橋ー!俺と虎徹、二次会パスねー!」

そう言って、千香子を追った。


そして――――――

ある人気カフェ。
千香子や井野達女性に混じって、虎徹と糸岩がいる。

「あそこの席の男の人達、ヤバくない?」
「イケメン…」
「顔面偏差値、高っ!」
近くにいる客が声を揃えて話している。


「てか!
どうして、糸岩さんと原藤くんが?」

「千香子さんといたいから」
「千香ちゃんと久しぶりに話したいから」

「いやいや…これ“女子会”なんですが?」

「良くね?」
「良いじゃん!」

「良くないよ!」

「え…千香子さん?」
「千香ちゃん、怒んなよ…」

「はぁ…
皆さん、私二人を連れて帰りますね。
ごめんなさい!
せっかく、誘ってくれたのに…」

「え!?
千香子さんは何も悪くないのに!」

「でも……」

「二人もいていいですから、千香子さん話しましょ?」

恐縮する千香子に、井野達は慌てて止める。

千香子は虎徹と糸岩を説得し、二人は渋々カフェを出た。


虎徹は、
『千香子さん、その代わり帰ったら“好きにさせてね?”』
そう耳打ちして………
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