あなたに愛されたい…青い空から舞う桜…

ときに春は嵐…1

スマホはある、でもこの広い部屋の中に私の荷物が見あたらない。

広すぎて分かんないよ!!

とりあえず、会社に連絡をして明日にでも復帰したい。大切な仕事、北海道物産展を絶対成功させたい。

荷物がないからアパートのカギもない、あ〜〜もう〜〜!


管理会社に連絡すれば、私の部屋を解約したいとの家族から連絡がされていると話。

ちょっと、ちょっとまってよ、頭が、まわりません。

考ちゃんひどい…!

なんで勝手にそんなことをするのよ!

でも管理会社に必死に説明して、解約は免れた。

次の人が決まってなくてよかったぁぁぁ…もう泣きそう。

数日分の体力を消耗した気分。

高級感たっぷりのソファにぐったりとしていたら、ロビーからの来客を知らせる音が…

誰だろう…

確認すれば、碧さんだった…


なんだろう、イヤな予感しかない。

一応私は妹で、兄貴の家にいてもなんら不思議ではない、でも考ちゃんの留守に来たとなれば私に会いに来た。

ここにいることを考ちゃんが教えた、体調が悪い私を心配して来てくれた??

イヤ、なんか違うような気がする。


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