あなたに愛されたい…青い空から舞う桜…
料理は得意はほうではないけれど、一人のときはとにかく節約しながら美味しくを基本として作っていた。

一緒に生活を初めてまだ夕食は数回だけど、美味しいといいながら食べてくれたことがなにより嬉しくてたまらない。

そばにいることで考ちゃんが日々忙しく、食事が疎かになっているのが正直よくわかった。

考ちゃんに助けて欲しくて全国からくる患者さんのためにも、考ちゃんが一番体を大切にしてほしい。

病院には職員専用の大きなフードコートが2か所、カフェ、コンビニなど食事には困らないように配慮がされている。

もちろんフードコートに連絡しておけば配達もしてくれるけど…けど…ね。

よーし!!明日からお弁当を作ろう、自信はないけど、いまの私にはこれくらいしか力にらなれないし。

明日ナイショで病院で渡そう、まあ〜断られたら私が食べる、それだけ…。

美味しそうにできるか分からないけど、その分愛情をそっと…そっと…ね。


せめてそれくらいは支えになりたい…。

美味しいといいながら私に向けてくれた笑顔、考ちゃんは意識なんてしてないだろうけど、私はドキドキが止まらなかった。

心臓の音が聴こえそうなほど、本当に好きだと言えないことが辛い。

それでもいまは、私に出来ることで貴方を支えたい。





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