あなたに愛されたい…青い空から舞う桜…

…2

なんで!薬をガンガン飲んだのに、飲み過ぎたからか?

ここは羽田空港、数時間前まで北海道にいたのに…帰ってきた。ずーーーと北海道にいたかったよーーー!(泣)

イクラ死ぬほど食べてない…!

気合いか切れたからか、体が何となく重い。

は!え!!!

この手はなに?いきなり私の手首を掴まれた。

聞き覚えのある声


ゆっくり顔を上げたら、そこには鬼の考ちゃんの顔…ー。

なんで、どうして、ここになんでーー

大勢の人混みの中、私を見つけてくれた。
嬉しいけれど…

私の意志とは関係なく考ちゃんに引き連れていく、ちょっと待ってよ、なんなのよ!

なんでここにいるのよ、手を離せーー!

人混みは考ちゃんへ視線をおくってくる、イケメン、長身、目立つのよ!

それより逃げないと、どうにかして逃げなきゃ、でも体がぁぁ…言うこときかないの。

『 あそこに体調悪そうなおばちやん!!』

とっさに適当に指を指した。

考ちゃんはえっ!と思いながら、一瞬手を緩めて来て、今だ!私は全力で逃げた。

肺が痛い…


逃げる、逃げる!何から…


ハァハァハァ…泣けてくる大好き人に会えたのに、会えたのに…心臓が壊れそう、相変わらずのイケメンで周りの視線を一人占めし、その中で私は特別。

心配してわざわざ来てくれた、飛行機の時間どうして分かったの??なぞ??

☆☆

逃げられたと思ったのは私だけだった…

桜の花びらは私に舞い落ちて、幸せへと連れて行く。


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