愛する婚約者を守るために頑張る公爵令嬢は、未来に絶望しない
5年後。
下町の小さな私の家のチャイムがなる。
「はーい」
私は、近所の人が来たのだろうと簡単に返事をする。
ドアを開ければ、どれほどの幸せが待っているかも知らずに。
fin.
下町の小さな私の家のチャイムがなる。
「はーい」
私は、近所の人が来たのだろうと簡単に返事をする。
ドアを開ければ、どれほどの幸せが待っているかも知らずに。
fin.
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【この作品は、第一回デビュー応援コンテスト・テーマ『溺愛×スカッと』応募作品です!】
ずっと私の世界は暗かった。
歴史のある財閥の娘であっても、家族からの愛は得られなかった。
高校を卒業して、家を出るために就職したはずなのに。
「深井さんって暗いよね」
「仕事は好きそうだし、押し付けちゃえば?」
「いいね、どうせ文句も言わないし」
職場でも馴染めずに、ただ毎日を過ごしていた。
そんなある日、我儘な妹がやって来た。
「私、愛のある結婚がしたくなっちゃった!お姉ちゃん、この縁談変わって?」
断れずに、縁談に向かうしかなかった。
これからもずっと苦しいだけの日々が続くはずだったのに……
「陽月。安心して、笑って。もう一人で不安で震えないで」
「やっと陽月に近づけたんだ。俺とちゃんと向き合って。俺と目を合わせて」
「これくらいで大袈裟だね。俺はもっと陽月に近づきたいのに」
「陽月、俺と結婚しませんか?」
暗い世界に明かりが差し込み始めて、私は愛を知る。
【登場人物】
深井 陽月[ふかい ひづき]・・・24歳。深井財閥の令嬢でありながら、虐げられる生活を送っている。優しい性格だが、自分に自信がない。
×
滝田 奏吾[たきだ そうご]・・・27歳。滝田財閥の御曹司。陽月のことを前から知っていた……?
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「あれ、花耶ちゃん緊張してる?」
「ずっと花耶ちゃんに近づきたかった」
「俺にどれだけ甘えてもいいんだよ」
私の前に現れたその男は姉の友達でした。
何で私を溺愛するんですか?
[登場人物]
風岡 迅[かざおか じん]・・・24歳。花耶のことが大好き。少しチャラそうだが、実は一途。
×
三澄 花耶[みすみ かや]・・・21歳。優しい性格。姉の日和とは仲良し。
三澄 日和[みすみ ひより]・・・24歳。花耶の姉。風岡とは大学時代からの友達。風岡とはお互いに友達としか思っていない。
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幼い頃に両親は亡くなり、祖母に育てられた。
社会人になって、祖母も高齢で亡くなった。
「黒岩《くろいわ》さん、他に頼れる親族はいる?」
「いません」
そんなことなんで上司に聞かれなくちゃいけないの。
「そっか。じゃあ、俺と結婚しないか?」
この人は何を言っているの?
「君が好きだから。君は一人ぼっちじゃない」
「早く俺を好きになって」
この不思議な申し出から、甘い日々が始まる。
[登場人物]
黒岩 亜湖[くろいわ あこ]・・・26歳。強がりだが、優しい性格。
×
藤木 立弥[ふじき りつや]・・・29歳。黒岩亜湖の上司。仕事は出来るが、あまり愛想がない。黒岩亜湖が好き。
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