【短編】ねぇ…キスして?
イヴになっても連絡がない携帯を
恨めしそうに睨んだ。
やっぱ…終わったのかなぁ。
仕事だなんて言ってたけど
彼女と過ごしてるのかな?
頬に涙が伝う。
終わる時って
こんなに呆気ないもんなんだ。
携帯を広げて
アドレスを探す。
ボタンを押せば繋がる番号。
それでも押せない。
押すのが……怖い。
現実を知るのが怖い。
慧の冷たい声を聞きたくない。
携帯を閉じては開いて
終わった関係を思いながら
目蓋を閉じる。
目を閉じて浮かぶのは
慧の笑顔だけ。
関係は簡単に終わっても
気持ちは簡単に終わらせない。
好きになればなる程、感じてた。
慧と私の心の距離。
縮まりそうで
決して縮まらない。
わかってたけど
気づかないふりをしてきた。
もし…次に慧から連絡があれば
もう終わりにしよう。
鳴らない電話を待つのは
辛いから……。
いつか聞く「飽きた」って言葉が
恐過ぎるから…。
なんて思っても
携帯が
鳴る日はもう来ない―――。
そんな気がするんだ。
恨めしそうに睨んだ。
やっぱ…終わったのかなぁ。
仕事だなんて言ってたけど
彼女と過ごしてるのかな?
頬に涙が伝う。
終わる時って
こんなに呆気ないもんなんだ。
携帯を広げて
アドレスを探す。
ボタンを押せば繋がる番号。
それでも押せない。
押すのが……怖い。
現実を知るのが怖い。
慧の冷たい声を聞きたくない。
携帯を閉じては開いて
終わった関係を思いながら
目蓋を閉じる。
目を閉じて浮かぶのは
慧の笑顔だけ。
関係は簡単に終わっても
気持ちは簡単に終わらせない。
好きになればなる程、感じてた。
慧と私の心の距離。
縮まりそうで
決して縮まらない。
わかってたけど
気づかないふりをしてきた。
もし…次に慧から連絡があれば
もう終わりにしよう。
鳴らない電話を待つのは
辛いから……。
いつか聞く「飽きた」って言葉が
恐過ぎるから…。
なんて思っても
携帯が
鳴る日はもう来ない―――。
そんな気がするんだ。