平和主義な情報屋
私たちはお互いが見えなくなるまで手を振りあった。

だってしばらく会えなくなるんだよ?

さみしいじゃん…。

そう思いながら部屋に戻り、莉乃からもらった紙袋を開けた。


「こ、これは…」


な、なにこれ…?

これは…ヴィッグ?

カラコンも…。

分厚い眼鏡まで…。


「あっ…手紙だ」


なになに…。


『これは変装道具です!』

『いつかのために用意しました!』

『ヴィッグは簡単には取れないように、暑苦しくなく』

『カラコンは目が痛くならないように、写真を撮ったりもできます!撮った写真はスマホの中に!』
< 11 / 32 >

この作品をシェア

pagetop