このたび聖女様の契約母となりましたが、堅物毒舌宰相閣下の溺愛はお断りいたします! と思っていたはずなのに
「わ、私ではありませんよ? きょ、今日は、魔法が暴走しないと思います、多分……」
 となれば、こんな音を立てられるような力を使える者は一人しか知らない。
 イリヤは少しだけ乱れたドレスを、さっと直した。
 控えめに部屋の扉をノックされる。
『旦那様、奥様、おやすみのところ申し訳ありません。お嬢様が――』
 クライブは眉を八の字にして、イリヤと顔を見合わせた。

【完】

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