身代わり少女は、闇夜の帝王の愛に溺れる。
振り仰ぐと、さっきまでここにいなかったはずの一葉さんが、私をぎゅっと抱きしめている。



「え? ぐ、偶然……?」



「みたいだね。たまたまコンビニに寄ったところで、まさかきみがいる場に居合わせるとは」



「そうですね。ってか、あのっ、私に何やってるんですかっ……?」



「日和」


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