身代わり少女は、闇夜の帝王の愛に溺れる。
「いや、悪いですよ! ただでさえドレスアップさせてもらってるんですから。ヘアメイク代ぐらい自分で出します」



「いいって。これも僕からのお詫びの1つとして受けてきて」



にっこりと笑う一葉さんの言葉の節々に、どことなく有無を言わせない雰囲気を感じてため息をつく。


どうせ私がこれ以上遠慮しても、絶対に聞く耳を持ってくれないんだろうな……。


「わかりました。わかりましたよ……! ヘアメイク、受けてきます!」





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