身代わり少女は、闇夜の帝王の愛に溺れる。
――と、いうわけで。



今度は美容室に連行されて、1時間後。



「お疲れ様でーす。終わりましたよ」



「え……? すごっ、別人……!」



出かける前は、街を歩けばどこにでもいる普通の女子高生だった私。



でも、ガラスに映る今の私は、編み込みハーフアップのお嬢様に大変身をとげていた。



この街に引っ越してすぐの頃に、ヘアカットとカラーをしてもらった後の自分を見た時以来の衝撃だ。



あれだけ『服に負けるかも』と心配していたのに、髪型とメイクがかなりマッチしている。


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