身代わり少女は、闇夜の帝王の愛に溺れる。

第9夜

「日和ちゃーん、一葉ーっ!」


「えっ⁉ さ、3人も……⁉」



車から降りた私と一葉さんを出迎えてくれたのは、理音さんと棗と大河だった。



この3人もスーツに身を包んでいて、理音さんがベージュ色、棗がネイビー、大河はグレー。



三者三様に色が違って個性が出てんな……。と心の中で呟いてると、



「うわあっ……、日和ちゃんかわいい! お姫様みたい!」


理音さんが目をキラキラさせて、私をベタ褒してくれた。


「えっ、日和さん? 一瞬誰かと思った……」


「あいつ本当、髪型変わるだけで別人になるよな」


なんて、大河と棗も私をチラチラ見ながら感想を言ってくる。


一葉さんはというと、「これで全員そろったね」なんてご機嫌そう。


……ってか、理音さんたち3人も私たちと一緒に夕飯食べるの⁉

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