身代わり少女は、闇夜の帝王の愛に溺れる。
華集院グループって、ホテルやレストランを運営している有名グループ企業だよね……?


で、そこの会長の息子が、私の目の前にいる理音さん……⁉



「ぜんっぜん知らなかったです……」



「まあね。日和ちゃんに変に気をつかわせるかもしれないから、言わなかっただけなんだけど」



そ、そうなんだ……。



別に話してくれてもよかったんだけどね。……おどろきはするけれど。



「さあ、日和。行こっか」



一葉さんに軽く背中を押されて、私はホテルのエントランスへと向かった。


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