身代わり少女は、闇夜の帝王の愛に溺れる。
彼女たちの視線をたどると、そこにいたのはカウンターのスツールに座って談笑している一葉さんと理音さん。


「これ、すごくおいしいね」


「でしょでしょ~? これ、今しか飲めない限定品なんだ」


流石はイケメン二人組。



グラスの中の飲み物を口にしながら、他愛のない会話しているだけなのに、お洒落なドラマのワンシーンみたい。



これにはお姉さんたちの目が、二人が釘付けになってしまうのも当然だろう。



って、あの二人何飲んでるんだろ?



一応ジュース、だよね……?


「日和ちゃん?」


「どうかした?」



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