身代わり少女は、闇夜の帝王の愛に溺れる。
ちょっと待って。



つい流れで返事しちゃったけど、私を合コンに連れて行くための質問だったの?



「ごめん、パス。他の子誘って」



きっぱりと断る私に、紗奈は「えーっ? 何で⁉」と、わがままを聞いてもらえなかった子供みたいにむくれた。



「さっき、『いいよ』って言ったじゃん!」



「それは、紗奈と二人で遊ぶと思ったからだよ……。悪いけど、私は興味ないから。誘いたいなら他の子あたって」



これ以上長引いても困るから、しっしっと軽くあしらう。



すると、紗奈はきゅっと眉間にシワを寄せた。



「本当にそれでいいの?」



「はあ?」



「本当に⁉ 後悔しない⁉」



「後悔って……別にしないけど、どうして?」



私はこんなに断ってるのに、何でこうも紗奈は諦めずに食い下がるんだ?



わけもわからず首をかしげていると、紗奈が私の耳元に唇を近付けて、意を決したようにささやいた。


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