身代わり少女は、闇夜の帝王の愛に溺れる。
「ってかさ、どーよ? 今回のメンズたち」



「ん~、微妙かなぁ? 全体的にクセ強いっていうか……」



「あたしは嫌いだなー。しゃべっている途中に、いちいち話の腰を折ってくるの。あれが一番ムカついたわ」



「わかるー! あの人たち、隙あらば自分語りしてくるよね。会話の節々に『自分すごい』がにじみ出てくるのがさぁ……」




なんだろ……?



話の内容からして、合コンあるある女子のトイレ会議?



ドアの向こうのガールズトークにこっそりと聞き耳を立てているだけだったのに、どこの誰がこんな会話を繰り広げているのか、だんだん気になってきた。



< 24 / 255 >

この作品をシェア

pagetop