身代わり少女は、闇夜の帝王の愛に溺れる。
「私も……」



「ん?」




「私もっ……、一葉さんのことが大好きです! こちらこそ、よろしくお願いします……!」



胸どころか、今にも全身がはち切れそうなぐらいの多幸感に包まれて、どちらかともなくキスをした。



誰かの代わりじゃない。



好きな人の恋人になるということは、こんなにも嬉しくてたまらないことだったんだ。



一葉さんと唇を交わしながら、私は溺れるようにこの幸せを噛みしめていた。


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