身代わり少女は、闇夜の帝王の愛に溺れる。

第16夜

目覚まし時計の音が鳴ったのに気付いて、私はふと目を覚ました。



ピピピ……とうるさいアラームを切って、上半身を起こして背伸びする。



「んー……、日和……?」



私が起きたのに気付いたのか。隣でぐっすりと眠っていた一葉さんが声をかけてくる。



のそのそと起き上がった彼は、ぼーっとした様子で私の顔をじーっと見つめた。



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