身代わり少女は、闇夜の帝王の愛に溺れる。
もしかして私、自力で帰って寝てた?



……いや、流石にそれはないか。



天井のシーリングライトが、私が一人暮らしをしている部屋にあるものとは全然違う。



それどころか、さっきまで私が使っていた布団もベッドも、見たことのないデザインのものだ。



ということは、ここは他人の部屋で、私は誰かによってここに運ばれて、寝かされていた。っていうわけか……。



じゃあ、この部屋に私を連れて来た人は?



人気のない感じがするけど、一体どこにいるんだろう……?



寝起きでボケッとする頭をなんとか働かせようとしたその時――、


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