身代わり少女は、闇夜の帝王の愛に溺れる。
「そうですか……、ありがとうございます」



「いーえ、どーも。って……」



突然、眼鏡男子が異変に気付いたように眉をぴくっと動かした。



それから私の顔をじーっと凝視して、訝しむように顔をしかめる。



「あの……、何か?」



「いや、ちょっといいか? 気になることがあってさ……」



眼鏡男子はそう答えるなり、私が座っているベッドに乗り上げた。



その際に、マットレスの中のスプリングが、ギシッときしみ音を立てる。



「えっ……? ま、待って‼ 何⁉」



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