身代わり少女は、闇夜の帝王の愛に溺れる。
何なのこの人⁉ どうして私がいるベッドに入ろうとしてるわけ⁉



ていうか、この状況って、不良にナンパされた時よりヤバくない……⁉



危険を察知したとたんに、ドクッと心臓が大きく跳ね上がった直後。



眼鏡男子の手が、こちらに向かってぬっと伸びてきて――気付けばあっという間に、私は彼の指に顎先をつままれていた。



「な、なに……?」



「…………」



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