身代わり少女は、闇夜の帝王の愛に溺れる。

第4夜

 


「――より、日和。起きて」



チュンチュンという小鳥のさえずりと共に、誰かが私を起こそうと声をかけてくる。



「うーん……、あともうちょっと寝かせて……」



「いいの? これ以上先延ばしにしてると、学校に遅刻しちゃうよ」



ち……、遅刻⁉



声にならない声を上げると同時に目を覚ますと、昨日見た顔とばっちり目が合った。



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