身代わり少女は、闇夜の帝王の愛に溺れる。
「何? どうかした?」
「いや、今更気付いたんだけど、日和って今日はペンダントしてないんだね。もしかして、家に忘れたの?」
「えっ⁉︎」
即座にスマホのインカメで確認すると、いつも首にかけているはずのペンダントがなくなっていた。
そういや、今朝から『なんか首からぶら下がってる感覚がないな……』とうすうす感じてはいたけれど、朝は遅刻ギリギリに登校。
授業内容も全然頭に入ってこなかったのもあって、特に気に止めることもなく。今まで気付かなかったなんて……。
「嘘……」
頭のてっぺんからさーっと血の気が引いていく。
あのペンダントは――というか、チェーンを通したピンキーリングは、私の命と同じかそれ以上に代わりの利かないない宝物で、お風呂と寝る時以外はいつも肌身離さず身につけていたんだ。
それをなくしてしまうどころか、紗奈に言われるまで、ペンダントが自分の首にぶら下がってないことに気付かなっただなんて……。
「いや、今更気付いたんだけど、日和って今日はペンダントしてないんだね。もしかして、家に忘れたの?」
「えっ⁉︎」
即座にスマホのインカメで確認すると、いつも首にかけているはずのペンダントがなくなっていた。
そういや、今朝から『なんか首からぶら下がってる感覚がないな……』とうすうす感じてはいたけれど、朝は遅刻ギリギリに登校。
授業内容も全然頭に入ってこなかったのもあって、特に気に止めることもなく。今まで気付かなかったなんて……。
「嘘……」
頭のてっぺんからさーっと血の気が引いていく。
あのペンダントは――というか、チェーンを通したピンキーリングは、私の命と同じかそれ以上に代わりの利かないない宝物で、お風呂と寝る時以外はいつも肌身離さず身につけていたんだ。
それをなくしてしまうどころか、紗奈に言われるまで、ペンダントが自分の首にぶら下がってないことに気付かなっただなんて……。