身代わり少女は、闇夜の帝王の愛に溺れる。
「とにかく、これ以上騒ぎが大きくなる前に急いで来てって!」



「わかった」とうなずいたその時、背後からポンと肩を叩かれた。



振り返ると、いつの間にか人ごみの中から出てきた紗奈が、



「日和。今日は予定を変更して、今から一緒に校門に行こう!」



「うん!」



顔を見合わせて大きくうなずき合った私たちは、一目散に校舎を飛び出した。


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