身代わり少女は、闇夜の帝王の愛に溺れる。
第7夜
次の日の朝。
教室の扉をガラッと開けたとたん、クラスの女子のほとんどが、私目がけてどっと押し寄せて来た。
「日和っ‼ あんた、一葉さんたちと一体どういう関係なのっ⁉」
紗奈が、自分のスマホをマイクに見立てて、私の顔にぐんっと近付けてくる。
まるでインタビューを受けているというより、尋問されている気分……。
まあでも、あれだけ大騒ぎになったんだ。
昨日の今日でこうなることはわかってたし、ある程度何を聞かれるかという予想もしてたけど――……。