りんご
あたしは、線香花火がたばでまとまっているとは知らず…
たばになった状態で火をつけた。
パチパチッ
という音とともに、線香花火は大きな一つの固まりになった。
浩基は落とさないと頑張っているあたしの手を、上から軽くたたいた。
「あぁ〜!!」
「ははっ。てか、なんで先っちょの落ちないんだよっ。あっ!!お前たばでやっただろ!!これはこうやって一本ずつ分けてやるもんなんだよ、、(笑)」
浩基はあきれた様子であたしに言った…
でも、あたしは浩基があたしの手に触れたことの方がびっくりして、浩基の話が耳に入ってこなかった。
ドキン、ドキンッ
鳴り止め、心臓の音…