りんご



「なあ、聞いてんの?(笑)」






「えっ?あぁ!ごめん、、」
あたしは、緊張してやたら意識しちゃて…。
あたしの顔はりんごみたいに、真っ赤だったんだと思う。






夜で相当暗かったけど、お互いの目があった。








「おまえ顔、真っ赤(笑)」








浩基は少し意地悪そうにほほえみながら、あたしを見てからかった。














「う、うるさいなあ!恥ずかしいよっ。見ないで〜!!」












「あははっ」











と、彼は笑っていた。





あたしは彼のこんな笑顔を初めて見た。






いつもは、クールに見える浩基だけど、笑顔はすごくすごく可愛いらしいんだ。









今だけは、浩基の笑顔を独り占めしてもいいよね?
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