りんご
そして、あたしはもう一度…
気持ちを伝えたくなってしまった。
だだ何も考えずに、すごくシンプルに。
「浩基…すき。」
街灯なんてあまりなくて、辺りは真っ暗で、
花火の光から、やっと目が慣れたころだった。
目と目があって…
浩基は少し照れくさそうに下を向いて
小さな声でつぶやいた。
「俺も…」
浩基…
少しほほえんでいたように見えたよ?
ただ、その言葉だけだったけど。
あたしはその一言だけで、宇宙1幸せになれたんだ。