婚約者に捨てられた夜、八歳年下の幼馴染みにプロポーズされました。
夜になり、私の両親と健人のご両親を交え、婚約破棄されたことを話した。
昼間に健人がきいてくれたおかげで、落ち着いて話すことができた。
話の内容が内容だから、我が家のリビングはお通夜のような暗いムードだ。
みんな、ヤツが他の女に手を出した上で婚約破棄したことに憤った。
とくに父さんは、今すぐにでも金属バットを担いで殴り込みに行きそうだ。
「おじさん。僕がミオ姉……美緒さんと結婚する。絶対悲しませたりしない。あんなやつのこと頭の片隅にすら残らないくらい幸せにするから」
健人に頭を下げられて、うちの両親はすごく驚いた。
「僕の気持ちは、初めて告白した十年前から変わっていないよ。あいつが「やっぱ浮気相手よりミオがいい」なんて馬鹿なこと言って戻ってきたら嫌だ。そんな隙与えたくない」
言われている当人だけど、隣で聞いていて恥ずかしい。
若いってすごいなあ。
父さんは私の意志も確認してくる。
「美緒はどうなんだ。健人くんはこう言ってくれているが、まだ彼に未練はあるかい」
「え、あ、ええと」
昼間に健人がきいてくれたおかげで、落ち着いて話すことができた。
話の内容が内容だから、我が家のリビングはお通夜のような暗いムードだ。
みんな、ヤツが他の女に手を出した上で婚約破棄したことに憤った。
とくに父さんは、今すぐにでも金属バットを担いで殴り込みに行きそうだ。
「おじさん。僕がミオ姉……美緒さんと結婚する。絶対悲しませたりしない。あんなやつのこと頭の片隅にすら残らないくらい幸せにするから」
健人に頭を下げられて、うちの両親はすごく驚いた。
「僕の気持ちは、初めて告白した十年前から変わっていないよ。あいつが「やっぱ浮気相手よりミオがいい」なんて馬鹿なこと言って戻ってきたら嫌だ。そんな隙与えたくない」
言われている当人だけど、隣で聞いていて恥ずかしい。
若いってすごいなあ。
父さんは私の意志も確認してくる。
「美緒はどうなんだ。健人くんはこう言ってくれているが、まだ彼に未練はあるかい」
「え、あ、ええと」