大切な言葉
1

「あおい!ほら見ろ。」
ドドーン
と目の前にピラピラされてる物をじっと見る。
ピラピラさせるから解からんじゃないか!
「見えん、なに?」

「お前これが何かわからんのんか?」
「お前がピラピラさせるからよく見えないの!」

ドン
机のうえに叩きつけられたその紙切れを見ると。
この男は、どうだ?といわんばかりに私の顔を見ている。

「で?」
「でって?わかるだろ?」

机の上に置かれたのは 手紙。

「わたしに?」
わざとあほな言葉を返してやった。
「ちがうわ~俺がもらったの!」
「だから?」
「すごくね?」
あほらしい・・・

「なんでそんな事をいちいち私にご丁寧に報告してくれるの?私に嫉妬でもしろと?」
シドロモドロになる千翔。その姿を見て私はクスリと笑ってやった。
「何で笑うんだ?嫉妬なんてしてほしいわけないだろ?ただの自慢だよ!」
「そう?でも自慢にしたいなら最低あと30通は貰わなきゃ」
「なんでだよ?」
「考えてみなさい。私は帰る」
スタスタと私は教室を出た。
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