大切な言葉

そんな淡い初恋だったのか?そんなことも忘れたごろにおれも中学生になった。
中学生になると、どこのクラスの女が可愛いとか話題になった。
たまに葵の名前も出てきていたがいまの俺には関係ない存在になっていた。
俺も中学になって少しはかっこよくなったのか?何度か告白されたがどうもいまいちピンとこなかったのだが、学年1可愛いと言われている七海に告白され、なんとなく付き合ってみた。
付き合うとかいまいち解からなかったけど、七海は年上と付き合っていたことがあるらしく七海リードの付き合いになった。
ある日、七海が俺の家が見てみたいと言うから一緒に帰っていると、目の前に葵が男と一緒に歩いていた。
「あれ、2年の柴崎さんだよね?」
七海が聞いてきた。
「そうみたいだな?」
「家近いの?知ってる?」
「近いんじゃないかな?たまに見かけるよ。」
なんとなくそっけない態度になってしまた。
そうこうしていると、葵の家の前まで来てしまい俺が女と一緒に帰っている姿を葵に見られたような気がしてなんだか嫌な気分になった。変な話だ俺が女と帰っていてもおかしくはないはずだ葵だって男と帰ってるんだから。
何なんだこの気持ちは???
七海はおれの部屋を見て
「想像してたとうりだよ。」
なんてキャッキャしていた。七海も笑った顔は可愛いけどなんだか久しぶりに葵を見かけたせいか葵の笑った顔が頭に浮かんできた。

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