彼は推しと瓜二つ
音(だけどMITSUKI君に兄弟がいる話は聞いた事がない。
親の仕事が忙しくて、小さい時は一時的に田舎のじいちゃんばあちゃんと3人暮らしだったって言ってたし…

もしもそっくりな兄弟がいたら、もっと騒がれているはずだし、メディアも放ってはおかないはず…)

音はMITSUKIとあの人が繋がっている可能性をしらみ潰ししていこうとする。


音(…ん?でも、あの人、『おれは日頃からオシャレしてる女性達を見てる』って言ってた…?

あの時は褒められた事で舞い上がっちゃったけど、
あれってどういう意味だろ……

美容関係とか、水商売関係………
それとも……芸能界……?)

音は昨日の事も思い出す

音(しかも、昨日と今日の態度も全然違っていた……
初めて会った時と今日は同じ雰囲気だったけど、昨日は本当に別人みたいだったし……
単に体調が悪かっただけなのかな………。



見た目も声質もそっくりすぎる2人。
引っ越しのタイミングが同じで、MITSUKIがリアルタイムで出演中の時に来店。
昨日と今日で180度違う態度……
兄弟の話はネットの噂ですら聞いた事が無い。

何度考えても、音の中に答えは出てこなかった。

MITSUKI『じゃあ、今日はこの辺で!またね〜!新曲発売楽しみにしててくださーい!』


音が考え込んでいる間に、MITSUKIの配信は終わりを迎えた。   

音「あ……終わっちゃった…………」


休憩時間も終わりを迎え、焦りだす音


音「……ほんとに、あの人は何者なんだろ……」



音(幽霊とかは信じるタイプじゃないけど、
ドッペルゲンガーが本当に存在するとしか思えない……)

音は答えの出ない問いに頭が混乱する
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