彼は推しと瓜二つ
音がバックヤードから出て、一礼をしてスーパーの売り場に入る
音はサービスカウンターに向かう
音「戻りました。加藤さん、上がって大丈夫です。」
サービスカウンターに入っていたパートの加藤の近くに寄って声をかけた
加藤は夕方までを担当するパートの主婦で、音が入社し、この店舗に配属される前から働いているベテランスタッフ
加藤「あぁ、、はい。ではお先に失礼しますね。」
加藤はこの店のベテランスタッフなだけに、新卒3年目の若手社員の音をどことなく見下した態度で接している。
加藤「今日は近隣のスーパーが特売日だから客も少ないですし、特に何も無かったんです…が…」
音「が…?」
加藤は売り場の方に目をチラッと向け、音も加藤の目線の先を追う
その目線の先には、パーカーのフードを深めに被り、色付きサングラスをかけている男性がいた。
加藤「さっき来店した人なんだけど、見るからに怪しいというか…今まで見た事ない人だからちょっと気になっちゃって……杉山さん、絡まれないように気をつけてくださいね。」
加藤は本気で心配している様子は無く、どこか小馬鹿にした表情でそう伝えると、後は知らないとばかりに早々とバックヤードへと向かっていく。
音はもう慣れた事だと、加藤の態度をいちいち気にはしていない。
それよりも、音が気になるのは加藤が言っていた客の方だった。
音「何か…どこかで見た事あるような………?」
音は客に気づかれない様に、様子を気にして見ていた。
男はレトルト食品の辺りを彷徨いていたが、周囲を気にする様子もなく、万引きしそうな怪しさは感じられない。
それよりも男の姿に見覚えのあった音は、少し考えてからハッとした。
音「そうだ、あの格好…MITSUKIくんの私服姿として公式SNSに上がっていたやつと同じだ……」
音はサービスカウンターに向かう
音「戻りました。加藤さん、上がって大丈夫です。」
サービスカウンターに入っていたパートの加藤の近くに寄って声をかけた
加藤は夕方までを担当するパートの主婦で、音が入社し、この店舗に配属される前から働いているベテランスタッフ
加藤「あぁ、、はい。ではお先に失礼しますね。」
加藤はこの店のベテランスタッフなだけに、新卒3年目の若手社員の音をどことなく見下した態度で接している。
加藤「今日は近隣のスーパーが特売日だから客も少ないですし、特に何も無かったんです…が…」
音「が…?」
加藤は売り場の方に目をチラッと向け、音も加藤の目線の先を追う
その目線の先には、パーカーのフードを深めに被り、色付きサングラスをかけている男性がいた。
加藤「さっき来店した人なんだけど、見るからに怪しいというか…今まで見た事ない人だからちょっと気になっちゃって……杉山さん、絡まれないように気をつけてくださいね。」
加藤は本気で心配している様子は無く、どこか小馬鹿にした表情でそう伝えると、後は知らないとばかりに早々とバックヤードへと向かっていく。
音はもう慣れた事だと、加藤の態度をいちいち気にはしていない。
それよりも、音が気になるのは加藤が言っていた客の方だった。
音「何か…どこかで見た事あるような………?」
音は客に気づかれない様に、様子を気にして見ていた。
男はレトルト食品の辺りを彷徨いていたが、周囲を気にする様子もなく、万引きしそうな怪しさは感じられない。
それよりも男の姿に見覚えのあった音は、少し考えてからハッとした。
音「そうだ、あの格好…MITSUKIくんの私服姿として公式SNSに上がっていたやつと同じだ……」