彼は推しと瓜二つ
◯白川の車内
行きと同じく音は後部座席に乗る

白川「今日はお疲れの中ありがとうございました。

…色々と不快な思いをされたかもしれませんが、これも全てMITSUKIと、彼の居場所である会社を守るためなので、そこはご理解頂きたいなと…。」


音「不快だなんて、全然…。企業機密を外部に漏えいしないように努めるのは、社員として当然の事だと思います。」


白川「雅之が言った通り、杉山さんが真面目な方で助かりました。
今後もどうか懲りずに、MITSUKIのファンでい続けてくださるとありがたいです。」


音「はい、もちろんです…!」
(今後も一ファンとして。それは分かってる。
だけど、なんかちょっと線引きされるのは寂しくも感じてしまう。)


その後は特に会話をする事もなく、家路に着く。


◯音のマンション前


白川にお礼を告げ、車を見送ってからマンションの中に入る


音は部屋に着くと、そのままリビングのソファに吸い付くように横たわる


音「疲れた…………。
明日が休みでほんと良かった…。」


スマホに新着メッセージが届く


音「ん〜?…宇佐美かなえ………?
ずっと連絡取り合ってなかったのに、今ごろどうしたんだろ。

……『急だけど明日の19時からって空いてる??
久々に飲みに行かない?』って…。」

(普段なら誘われても行かないけど…久々に連絡してきた理由も気になるし、
最近は色々ありすぎたから、ちょっと気晴らしに飲みに行くのもありかな……)

音はすぐにOKの返事を送る

宇佐美かなえからも、すぐに店の情報が送られてくる

音(…まぁ穴埋めで呼ばれたんだろうけど、久々の都心だし気分転換にはなりそう。)


◯GKLオフィス

光之「え……?会食?」

高橋「あぁ、相手方がMITSUKIとKEIをご指名でさ。
こういったのはKEIやJUNに任せる事が多くてあまりして来なかったけど、次の仕事に繋がる良い機会だし、失態を取り戻すチャンスとして頼んだぞ。」


雅之「で、それっていつなんですか?」



高橋「明日だよ。明日の18時半だからな。」


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