Anonymous〜この世界に生まれた君へ〜
「さぁ、私にもわからないんです。急に怖い顔になって梶井さんのことを調べ始めて、付き纏って逮捕されて……。ただ、もしかしたら幼なじみの方が何か関係しているのかもしれません」
「桜町瑠璃が何故自殺未遂をしたのか、島崎に調べるように頼む」
紫月はアノニマスにそう言い、LINEで真夜に調べるように頼んだ。すぐに既読がつき、『今調べ中』と返される。結果が送られて来るのも早いだろう。紫月はスマホをポケットに入れ、また風歌の目撃情報を聞き込みに走る。
数分後、真夜から電話がかかってきた。
『今すぐに××ビルに向かって!暁のスマホのGPSを掴めた。GPSはそこのビルを指してる』
「わかった」
電話を切り、蓮とアノニマスを紫月は見る。二人は真剣な表情で頷いていた。そのビルはここから車で二十分の距離にある今は誰も使っていない廃ビルである。
「太宰さん、車取ってきます!」
蓮がコインパーキングに向かって走っていく。その後ろ姿を見ながら紫月は息を吐いた。
「桜町瑠璃が何故自殺未遂をしたのか、島崎に調べるように頼む」
紫月はアノニマスにそう言い、LINEで真夜に調べるように頼んだ。すぐに既読がつき、『今調べ中』と返される。結果が送られて来るのも早いだろう。紫月はスマホをポケットに入れ、また風歌の目撃情報を聞き込みに走る。
数分後、真夜から電話がかかってきた。
『今すぐに××ビルに向かって!暁のスマホのGPSを掴めた。GPSはそこのビルを指してる』
「わかった」
電話を切り、蓮とアノニマスを紫月は見る。二人は真剣な表情で頷いていた。そのビルはここから車で二十分の距離にある今は誰も使っていない廃ビルである。
「太宰さん、車取ってきます!」
蓮がコインパーキングに向かって走っていく。その後ろ姿を見ながら紫月は息を吐いた。