Anonymous〜この世界に生まれた君へ〜
結婚式場を出た後、紫月は真夜を呼び出した。株式会社フォレストについて深く知ろうと思ったためである。蓮も同席したいと言ったため、連れて来たのだ。
「調べる前に何か頼んでいい?」
「いいぞ」
「太宰さんの奢り?」
「ああ」
紫月がそう言いながらメニューを渡すと、真夜は嬉しそうに笑いながらメニューをめくる。数分後、真夜はマヨコーンピザとドリンクバーを、紫月はココアを、蓮はコーヒーを注文した。
「じゃあ、調べてみるよ」
真夜はパソコンをテーブルの上に置いてキーボードを打ち込み始める。その手つきは早い。しかし蓮は「大丈夫なんですか?彼」と不安そうだ。紫月は目で「黙っていろ」と合図する。
「よし、一通り調べてみたよ」
数分もしないうちに真夜はパソコンを操作する手を止めて顔を上げる。パソコンの画面を真夜は二人に見せた。そこには株式会社フォレストの経営状況などが事細かに調べ上げられている。
「見たところ、怪しい取り引きなんかはなし。経営に大きな問題はなさそうだね。不思議なことといえば、ある町にお金を渡してることくらいかな?」
「町?」
「調べる前に何か頼んでいい?」
「いいぞ」
「太宰さんの奢り?」
「ああ」
紫月がそう言いながらメニューを渡すと、真夜は嬉しそうに笑いながらメニューをめくる。数分後、真夜はマヨコーンピザとドリンクバーを、紫月はココアを、蓮はコーヒーを注文した。
「じゃあ、調べてみるよ」
真夜はパソコンをテーブルの上に置いてキーボードを打ち込み始める。その手つきは早い。しかし蓮は「大丈夫なんですか?彼」と不安そうだ。紫月は目で「黙っていろ」と合図する。
「よし、一通り調べてみたよ」
数分もしないうちに真夜はパソコンを操作する手を止めて顔を上げる。パソコンの画面を真夜は二人に見せた。そこには株式会社フォレストの経営状況などが事細かに調べ上げられている。
「見たところ、怪しい取り引きなんかはなし。経営に大きな問題はなさそうだね。不思議なことといえば、ある町にお金を渡してることくらいかな?」
「町?」