幼なじみって、言わないで!



「……昨日の、嫌だった?」


見てた分には、絶対そんな素振りはなかったけど、逃げるように帰られたし、本当は嫌だったのかも。
聞いてみた。


「っ」


ぼ、としょうは顔を赤くする。
……うーん。


「……………………………………」


長い沈黙。
しょうは、その後に、静かに首を、横に振った。


ほっとする。


「…よかった」
「……ゆうは?」
「ん?」


「……ゆうは、俺と…きす、して、嫌じゃなかった、?」


しょうは、震える声でそう聞いてきた。
私は驚きのあまり目をひん剥いて答える。


「全く。むしろ幸福を感じたよ」
「……なら、よかった」


しょうはほっとしてるみたいで、またヨーグルトを一口ぱくりと食べる。
ばかだな、私はしょうとして嫌なことなんて無いのに。

< 18 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop