幼なじみって、言わないで!



また、ふたりでもさもさ朝食を食べる。
少しして、私はまた口を開いた。


「私は、またしたいなって思ってる」


しょうは、ぶっとコーヒーを吹き出した。
げほげほ、と大袈裟に咳き込むしょうを見ながら、また私はもさもさ卵焼きを食べる。


「なっ……」
「名目は、練習で。しょうが嫌なら、しない」


一応、ことわりを入れてるだけで私的には誠実な方だ。


「……名目ってことは、それ以外の、ほんとの目的があるってこと?」


…痛いとこついてくるな。
私は味噌汁をひと飲みする。


「…私が、ただしたいだけだよ」


どんな反応するかな、って思って見たら、しょうはなんか、すごく嬉しそうだった。
目がすごい輝いてて、1度だけ頷いた。


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