幼なじみって、言わないで!
真希はもっと頭を抱えた。
私はそれを見ながらご飯を食べる。
あ、この鮭すごく美味しい。
朝からホイル焼きしてくれたんだ…。
うれしい。
「…翔大くん、可哀想に……」
「え、なんで」
「…いやぁ、きっと寝てないんじゃないかな、昨日は」
「……」
確かに、そうかも?
「ていうか、うん…はぁ。あんたの鈍っぷりには呆れたよ」
「さっきからなに」
「いや…。えっと、翔大くんのことどう思う?」
「すきだよ」
「……はぁ…」
出た。
たまに真希がやる、謎の匂わせ(?)。
私としょうの関係について、たまに勘繰ってくるの。
「なに。なんか文句あんの」
「ううん。…うーん。まぁ、いい方向になるように頑張ってね」
「え?」
「はい、おっけー。じゃ、ご飯食べよー」
真希は食事とケータイに戻る。
変な真希。
私は卵焼きをもうひとつほおばった。