幼なじみって、言わないで!



席で帰りの準備をしていたしょうを、回り込んで覗き込む。


「今日の晩御飯何?」


しょうは、私の家に毎日入り浸って、私の身の回りの事を全てやってくれる。
ご飯はもちろんのことだ。


「ん…何にしようかな」


……あれ、顔が暗い?
大丈夫かな。
具合が悪いわけじゃ、無さそうだけど…。


「……ゲーセン寄って帰らん?」
「え、いいけど。なにか欲しいのあるの?」
「んーん。しょうと遊びたい」


しょうは少しだけ眉を上げて、頬をほんのり赤く染めた。
可愛いな。


「……うん」


マジで可愛い。
結構可愛い。


しょうは家事万能なだけでなく、スポーツも勉強も出来て、容姿も淡麗なのだ。


ほんと、いいお嫁さん…じゃなくてお婿さんになるんだろうなぁ。

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