幼なじみって、言わないで!
「そんなんで、しょうと一緒にいるんじゃない」
反射的に出たのは、その言葉だった。
語気が少し強くなってしまった。
あ、と私が口に手を当てると、相良は少し悲しそうな顔をした。
「ん…そうだよな。ごめん」
相良が素直に引き下がるのは、結構珍しい。
それでも何も言えなくて、私は静かに相良の言葉を咀嚼した。
相良の言うことは、間違ってない。
保育園、小、中とコミュニティが狭かったのは事実だ。
高校に入って、可愛い子がいっぱい増えたことも。
しょうが格段にモテるようになったのも。
今校内が浮かれてて、そういう雰囲気が漂っていることも。
……しょうは、彼女つくるだろうな。
可愛い子に、告られて。
それで、私は……。