幼なじみって、言わないで!
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「ほんとにいーの?荷物」
「おー。どうせ俺のが家近いしさ」
「ありがと…運びきれなかったら、連絡して」


「りょーかい。じゃあな。気をつけて帰れよ」
「ん、また明日」


少し日が傾き始めた頃、私たちは解散した。
相良が戦利品を全て持って帰ってくれて、荷物の少ない私はとぼとぼ帰る。


さっきのカフェからだと、私の家の方が近かった。


淡い夕陽のさす地面を眺めて、自分の影に向かって石ころを蹴った。


とぼとぼとぼとぼ、歩いて、歩いて。


「ゆうなっ!」


その声を理解する前に、顔を上げる。
でも、真っ暗で何も見えなかった。


しょうに、抱きしめられていた。

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