幼なじみって、言わないで!
しょうはそれでも、律儀に家事をこなしてくれた。
とはいってもしょうはまだ混乱してるのか、漂白剤をバグるほど入れたらしく、私のピンクの服が真っ白になってた時は流石に驚いたけど。
「…私昨日、相良と買い出し行ってて」
「うん」
「連絡、返してなかったから」
「うん」
「しょう、すごい探してくれたみたいで……なのに、遊んでただけだったから、愛想つかされちゃったのかなって」
「えそれマジで言ってる?あほすぎだろなんでそんな答えにたどり着くんだよ」
え、そんな言う?
真希は結構怒ってるみたいで、私はさすがに背筋を伸ばした。
「…とりあえず全部聞いてやる。それだけじゃないんでしょ。祐奈が落ち込んでんのは」
…流石、お見通しか。
くしゃ、と前髪を握って、声を絞り出す。
「……相良に、言われたの。もう離れたら?って。しょうにはきっと、彼女が……」
胸が痛い。
考えただけで、目の前が真っ暗になる。