幼なじみって、言わないで!
……いや、まじに有り得るな…彼女とか、できたことないよね?多分。
めちゃくちゃモテてるが、全部断ってるみたいだし…。
それに赤面症だよね、結構。
肌白いから、余計目立つっていうか。
そんなことを色々考えながら、いつも通り少しの会話を挟みながら、夕食と風呂を済ませた。
「ありがとう、美味しかった」
髪の水気をタオルで絞りながら言うと、先に入浴済みのしょうは、火照った顔でうん、と頷いた。
かわいーな、私の幼なじみ。
冷蔵庫からアイスを2本取りだして、ソファに座るしょうのもとへ。
「はい」
「ありがとう」
私もしょうも、チョコレート味だ。
うん、美味しい。
テレビで流れてるのは、最近流行りの恋愛ドラマだった。
毎週見てるわけじゃないから、話はよく分からない。
さくさく、とアイスを食べながらぼーっとそれを眺める。
『……なぁ、俺のことどう思ってんの?』
…おっと。
これは、雰囲気がちょっと……。
『ど、どうって…』
『俺と、キスできる?』