【続】ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
「……大地……。私のコト、怒ってる?」
「んー……僕が怒っているのは『あいつ』が自分の都合だけで、まいさんとエッチしたこと、かなぁ?」
私は大地を抱えこんだまま、横になった。大地の髪に、指を入れる。
「……そんな、無理やり、とかじゃないわよ? その……承知でこの部屋に来たんだし」
言葉をにごすと、大地は小さく息をつき、上目遣いに私を見た。
「……まいさんは、優しいけど、時々すごく残酷だね。
僕は……『あいつ』を赦せないのに、まいさんはいとも簡単に『あいつ』を赦してしまうんだね」
「大地……だけど───」
「うん。解ってるよ。……まいさんにとっては『あいつ』も『僕』なんだって。
だから、まいさんが『もう一人の僕』を受け入れてくれたこと……本当は、喜ばなきゃいけないんだろうけど。
……でも、僕は」
言いながら大地は、疲れたように目を閉じた。細く息を吐く。
「やっぱり、寂しいよ……」
「───もう~ッ。なんなのよ、あんた達はッ」
私は大地を放り投げるようにして、起きあがった。
驚いたように、大地が私を見る。
「あんたも……もう一人のあんたも……ヤんなるくらい、根っこの部分はおんなじで。私を困らせることにかけては、天下一品なんだから!
そんなにグズグズ言うなら、もう、いいっ! どっちも相手になんて、してやらないからっ!」
「んー……僕が怒っているのは『あいつ』が自分の都合だけで、まいさんとエッチしたこと、かなぁ?」
私は大地を抱えこんだまま、横になった。大地の髪に、指を入れる。
「……そんな、無理やり、とかじゃないわよ? その……承知でこの部屋に来たんだし」
言葉をにごすと、大地は小さく息をつき、上目遣いに私を見た。
「……まいさんは、優しいけど、時々すごく残酷だね。
僕は……『あいつ』を赦せないのに、まいさんはいとも簡単に『あいつ』を赦してしまうんだね」
「大地……だけど───」
「うん。解ってるよ。……まいさんにとっては『あいつ』も『僕』なんだって。
だから、まいさんが『もう一人の僕』を受け入れてくれたこと……本当は、喜ばなきゃいけないんだろうけど。
……でも、僕は」
言いながら大地は、疲れたように目を閉じた。細く息を吐く。
「やっぱり、寂しいよ……」
「───もう~ッ。なんなのよ、あんた達はッ」
私は大地を放り投げるようにして、起きあがった。
驚いたように、大地が私を見る。
「あんたも……もう一人のあんたも……ヤんなるくらい、根っこの部分はおんなじで。私を困らせることにかけては、天下一品なんだから!
そんなにグズグズ言うなら、もう、いいっ! どっちも相手になんて、してやらないからっ!」