【続】ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
私より短い年数しか生きていないのに、私より深い傷を負って、なのに、人を思いやれる心をもっている。
私は、その心に、応えたい。応えてあげたい。
「……届いてるよ、まいさん」
透明な声音が、わずかにかすれて響いた。
「『あいつ』にも……きっと」
私は目を閉じた。
……ほら、こうやって、私の心を推し量って、気遣うことができるから。
「ありがとう、大地」
もう一度、同じ言葉を繰り返す。
今度は、いまここにいる大地のためだけに。
ゆっくりと身を起こして大地の頬に触れ、瞳をのぞきこんだ。
「無理しないでいいって言ったって、あんたはきっと、無理してでも、私の想いに応えてくれるのよね……」
しみじみと告げてしまう。
自分の頬に伸ばされた私の指をつかみ、大地が口を開く。
「まいさんは、思い違いをしているよ。僕は、僕の心の赴くまま、行動してるんだ。
人からすると、やせ我慢して無理しているように見えても……それは、僕が僕であるために『必要な我慢』なんだよ?
第一、まいさんが望むことならどんな無理難題だって叶えたいし叶えることが僕の『幸せ』なんだ。
……ね、ほら、僕にとってそれは『我慢』じゃなくて『幸せ』なんだから……まいさんにだって、それを奪う権利はないはずだよ?」
片目をつむって、いたずらっぽく笑う。
へ理屈だって解っていても、そうやって私をけむに巻いて、自分を通すのが『大地』なんだから、どうしようもない。
私は、その心に、応えたい。応えてあげたい。
「……届いてるよ、まいさん」
透明な声音が、わずかにかすれて響いた。
「『あいつ』にも……きっと」
私は目を閉じた。
……ほら、こうやって、私の心を推し量って、気遣うことができるから。
「ありがとう、大地」
もう一度、同じ言葉を繰り返す。
今度は、いまここにいる大地のためだけに。
ゆっくりと身を起こして大地の頬に触れ、瞳をのぞきこんだ。
「無理しないでいいって言ったって、あんたはきっと、無理してでも、私の想いに応えてくれるのよね……」
しみじみと告げてしまう。
自分の頬に伸ばされた私の指をつかみ、大地が口を開く。
「まいさんは、思い違いをしているよ。僕は、僕の心の赴くまま、行動してるんだ。
人からすると、やせ我慢して無理しているように見えても……それは、僕が僕であるために『必要な我慢』なんだよ?
第一、まいさんが望むことならどんな無理難題だって叶えたいし叶えることが僕の『幸せ』なんだ。
……ね、ほら、僕にとってそれは『我慢』じゃなくて『幸せ』なんだから……まいさんにだって、それを奪う権利はないはずだよ?」
片目をつむって、いたずらっぽく笑う。
へ理屈だって解っていても、そうやって私をけむに巻いて、自分を通すのが『大地』なんだから、どうしようもない。