【続】ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
「……まいさんに、失礼なことしたり、言ったりしないでね?」
「おう、わーかってるって。心配すんなよ。お前のピーな過去話なんて、お前がいない時に、しやしないから」
「別に、まいさんに聞かれて困るような過去なんて、ないよ。僕が言いたいのはそういうことじゃなくて───」
「だから、解ってるっての。早く行けって」
うろんな目つきで神林透を一瞥すると、大地は渋々といった感じで立ち上がる。
私に、「カフェラテでいい?」と確認してから、たこ焼き店の方へ歩いて行った。
その背中を見送って、失笑と共に、神林透がつぶやくように言った。
「失礼なことなら、もうとっくに言っちゃってるから、いまさらって感じだけどな。
……ね、オネーサン?」
向けられた眼差しに、悪意も敵意もない。秘密を共有する者に対する、親しみが感じられた。
そんな彼の態度にうながされ、思わず口を開いた。
「……お姉さんっていうの、やめてもらえますか、神林さん」
「んー……あいつの前で『まいさん』なんてあんたのこと呼んだら、あいつしばらくオレと、口きいてくれなさそうだからなぁ……。
佐木さん、が、妥当かな? どう?」
「おう、わーかってるって。心配すんなよ。お前のピーな過去話なんて、お前がいない時に、しやしないから」
「別に、まいさんに聞かれて困るような過去なんて、ないよ。僕が言いたいのはそういうことじゃなくて───」
「だから、解ってるっての。早く行けって」
うろんな目つきで神林透を一瞥すると、大地は渋々といった感じで立ち上がる。
私に、「カフェラテでいい?」と確認してから、たこ焼き店の方へ歩いて行った。
その背中を見送って、失笑と共に、神林透がつぶやくように言った。
「失礼なことなら、もうとっくに言っちゃってるから、いまさらって感じだけどな。
……ね、オネーサン?」
向けられた眼差しに、悪意も敵意もない。秘密を共有する者に対する、親しみが感じられた。
そんな彼の態度にうながされ、思わず口を開いた。
「……お姉さんっていうの、やめてもらえますか、神林さん」
「んー……あいつの前で『まいさん』なんてあんたのこと呼んだら、あいつしばらくオレと、口きいてくれなさそうだからなぁ……。
佐木さん、が、妥当かな? どう?」