【続】ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
「証拠! そう、証拠を見せなさいよ。ちゃんと融合が為されて、あんた達ふたりがひとつになったっていう証拠を!」
大地は、じっと私を見た。ふと、悲しそうに目を伏せる。
「まいさん……僕に言ったよね……? どんな僕でも受け入れてくれるって。僕は、まいさんのあの言葉を支えにして、治療を受けてきた。
……本当は少し、不安だったのに……また、まいさんを傷つけるようなことになったらって……」
言いながら、大地は自らの顔を両手で覆った。
「それなのに、まいさんがそんな風に僕を疑うなんて……」
肩が、震えていた。
くぐもった声が泣いてるようにも聞こえ、顔を覆う大地の手に指を伸ばして、のぞきこむ。
「疑うとか、そういうんじゃくて……。私も、本当は恐かったのよ。また《私を知らない》大地が、出てくるんじゃないかって……。
ゴメンね、大地。治療終えたばっかで、あんたも実は、情緒不安定だったりするのよね?
ね、とりあえず、車に乗って。お昼ご飯、なにがいい? あんたの好きなもの、なんでも作ってあげるから。何が食べたい?」
瞬間、文字通り、手のひらを返して私の手首をつかみ寄せ、ついでに素早く私の唇を奪った大地は、その唇でふふっと笑った。
「……まいさんの、ふっくらとした小さな可愛い唇。……ごちそうさま」
「……っ……て! あんたねぇ~っ」
大地は、じっと私を見た。ふと、悲しそうに目を伏せる。
「まいさん……僕に言ったよね……? どんな僕でも受け入れてくれるって。僕は、まいさんのあの言葉を支えにして、治療を受けてきた。
……本当は少し、不安だったのに……また、まいさんを傷つけるようなことになったらって……」
言いながら、大地は自らの顔を両手で覆った。
「それなのに、まいさんがそんな風に僕を疑うなんて……」
肩が、震えていた。
くぐもった声が泣いてるようにも聞こえ、顔を覆う大地の手に指を伸ばして、のぞきこむ。
「疑うとか、そういうんじゃくて……。私も、本当は恐かったのよ。また《私を知らない》大地が、出てくるんじゃないかって……。
ゴメンね、大地。治療終えたばっかで、あんたも実は、情緒不安定だったりするのよね?
ね、とりあえず、車に乗って。お昼ご飯、なにがいい? あんたの好きなもの、なんでも作ってあげるから。何が食べたい?」
瞬間、文字通り、手のひらを返して私の手首をつかみ寄せ、ついでに素早く私の唇を奪った大地は、その唇でふふっと笑った。
「……まいさんの、ふっくらとした小さな可愛い唇。……ごちそうさま」
「……っ……て! あんたねぇ~っ」